建物診断

建物診断とは、調査員が建物全体(躯体)の欠けやひびの状況、防水部分の劣化状況(防水層の破断やふくれ)、塗装の変色や剥がれ、鉄部の錆、タイルの浮きや割れ等の状況を詳しく確認していくことです。

コンクリートの劣化状況を調べます

マンションの躯体(壁や天井、床、柱 等)は基本的には鉄筋コンクリートでできています。安心して長くお住まいになる為には、計画的な修繕によりマンションの躯体が劣化しないよう維持管理することが欠かせません。

鉄筋コンクリートは、引っ張られる力に強い鉄筋と圧縮される力に強いコンクリートを組み合わせたものです。コンクリートは強いアルカリ性なので、中に入っている鉄筋は錆びることはありません。しかし、丈夫なコンクリートでも、風雨にさらされると表面から少しずつアルカリ性が低下します。アルカリ性が低下(酸性化)するとコンクリートの中の鉄筋が錆びてしまい、それが原因となりコンクリートの劣化が急速に進行してしまいます。

コンクリートの劣化は、漏水や剥落の原因となり、将来的には耐震強度が落ちたり、マンションの寿命が短くなったりする恐れがあります。

作業前
作業前
作業中
作業中

国土交通省では、マンションの大規模修繕は、10~15年周期で行われることが多くなっていると発表しております。大規模修繕工事が必要と思われる時期が近付いたら、お住まいのマンションの劣化状況を調査診断し、建物の状況に応じた計画により、大規模修繕工事を実施することをお勧めいたします。